キトサンの分子量(高分子・低分子)
キトサンを少し掘り下げて調べますと「分子量の壁」にあたります。 書籍でもインターネットでも ・「低分子」 ・「中分子」 ・「高分子」 ほかにも ・「水溶性」 ・「不溶性」 …などさまざまな意見がみられます。 近年では「低分子水溶性」や「高分子水溶性」などをはじめとして、キトサンの分子量と体内への吸収率の関係が記されている場合がほとんどではないでしょうか。 しかし科学的な根拠やデータを調べれば調べるほど、消費者として与えられる情報がどこまで信じていいものなのかわからなくなり、混乱してしまいます。
無理もありません。 なぜならキトサンの分子量とその効果への影響については、まだ完全に解明はされておらず、学会や各団体などにより見解がわかれているという現状なのです。
ここではまず一般的に多い見解をご紹介します。 (1)高分子は分子量10万〜100万以上 吸収されずコレステロールや脂質と一緒に体外へ排出される (2)低分子は分子量1万以下 腸管吸収により免疫に関して作用する (3)(中分子は分子量がそれ以外のもの) 中分子について( )で囲ってあるのは、正直なところボーダーラインが明確でないからです。
実は「高分子」、「中分子」、「低分子」のそれぞれにそれぞれのいいところがあります。そしてここで重要なのは実は分子量そのものではありません。 覚えておいていただきたいのは 「人間はもともとキトサンの消化・吸収をほとんどできない」ということです。つまり私たちヒトは「キトサン」を分解する酵素を持っていません。 人間自身にはキトサンを消化吸収する酵素がないわけですので、たとえ低分子でも水溶性でも消化・吸収はほとんどできません。 「じゃあ意味ないじゃないか!」 ・・・という声が聞こえてきそうですが、実はこういうことなんです。 腸管内の細菌の中で「キチンキトサン」を分解する酵素を持っているものがあります。そして野菜などの食べ物の中にも、この分解酵素を出すものもあります。 つまり、腸管吸収という形で「キトサン」を体内に取り込むのです。
低分子でなくても胃酸により「キトサン」は溶かされます。そしてほとんどの分解・吸収は腸管内でなされるということです。
「低分子でないとほとんど吸収されない」という言葉をうたい、「キトサン」の分子量が吸収のすべてであるような感を受ける製品も目にしますが、上記の理由からこのような表現にはちょっと疑問があります。
分子量はあくまでも製品のひとつの特徴なのであって、それだけに目を向けて製品を判断してしまうのには注意が必要です。
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